暮らしのリンカク

シンプルだけど、贅沢な毎日を

+42・+425からの電話は詐欺?番号の正体と出てしまったときの対処法

「+42・+425からの電話は詐欺?番号の正体と出てしまったときの対処法」というタイトルと、怪しい海外着信を表示したスマホが描かれた、落ち着いたフラットデザインのブログアイキャッチ画像。青を基調にした16:9レイアウトで、警戒感のあるモダンな雰囲気。

スマホに見慣れない番号が表示されたとき、「+42」や「+425」から始まる電話番号に見覚えはありますか。

「どこの国からかかってきたのか」「出ても大丈夫なのか」と不安になってこのページを開いた方も多いはずです。

+42・+425からの電話は、ほぼ詐欺と考えて問題ありません。

この記事では、その理由と番号の仕組み、出てしまったときの対処法、そして二度と取らないための設定までまとめて解説します。

+42・+425の電話は詐欺?結論から確認

「とにかく詐欺かどうかだけ知りたい」という方のために、まず結論からお伝えします。+42・+425から始まる国際電話の着信は、詐欺グループによる迷惑電話の可能性が極めて高いです。なぜそう言えるのか、番号の構造から順番に説明します。

+425は存在しない国番号

国際電話には、国ごとに割り当てられた「国番号」があります。

たとえば日本は「+81」、アメリカは「+1」です。

ところが、「+425」はどの国にも割り当てられていない未存在の番号です。

正規の機関や企業が、存在しない国番号から電話をかけることはありえません。

つまり「+425」が表示された時点で、まともな電話ではないと判断して問題ありません。

+42で始まる正規の国番号はチェコ・スロバキア・リヒテンシュタイン

「+42」自体がすべて怪しいわけではなく、正規に割り当てられている国番号も存在します。

国番号 国名
+420 チェコ共和国
+421 スロバキア共和国
+422 割り当てなし
+423 リヒテンシュタイン公国
+424〜+429 割り当てなし

チェコやスロバキア、リヒテンシュタインに知り合いがいるなら話は別ですが、心当たりがなければ迷惑電話です。

「+422」「+424」「+425」〜「+429」はすべて未割り当てであり、これらの番号からかかってくる電話はいずれも詐欺グループによる偽装の可能性が高いと考えてください。

なお、GoogleのAI検索で「+42はアルバニア」と表示されることがありますが、これは誤りです。アルバニアの国番号は「+355」であり、「42」は地域番号にすぎません。

知り合いがいなければ詐欺と考えてほぼ間違いない

「もしかして重要な電話かも」と思う気持ちはよくわかります。

しかし、日本の行政機関や企業が個人に対して「+42」「+425」のような国際電話番号から連絡してくることは、まずありません。

出入国在留管理庁も公式に「職員が電話やメールで金銭を要求することは一切ない」と明示しています。

心当たりのない+42・+425からの着信は、出ずに無視するのが正解です。

+42・+425が詐欺に使われる仕組み

「なぜ存在しない番号から電話がかかってくるのか」と疑問に思うのは当然です。番号を偽装する技術と、未割り当て番号があえて使われる理由を理解しておくと、今後も冷静に対応できます。

VoIPとCaller ID Spoofingで番号を偽装している

詐欺グループは「VoIP(インターネット電話)」と呼ばれる仕組みを使って電話をかけています。

VoIPは低コストで世界中に電話できるため、大量の迷惑電話をかけるのに都合がいいのです。

さらに「Caller ID Spoofing(発信者番号偽装)」という技術を使えば、着信側に表示される番号を自由に書き換えることができます。

実際にはどこか別の場所から発信しているにもかかわらず、「+425」と表示させることが技術的に可能なのです。

「折り返してみたら繋がらなかった」という報告が多いのも、表示された番号自体が実在しないからです。

未割り当て番号を使う理由はスパムフィルター回避と追跡困難

「なぜわざわざ存在しない番号を使うのか」という点にも理由があります。

未割り当ての番号は、電話帳や口コミサイトに情報が登録されていないため、スマホの迷惑電話フィルターに引っかかりにくいのです。

また、実在しない番号は発信元の追跡が非常に難しく、詐欺グループが捜査から逃れるうえで都合がよいという側面もあります。

未割り当て番号を使う主な理由をまとめると、次のとおりです。

  • 実在しないため口コミ情報が存在せず、検索されにくい
  • スパムフィルターの検知を回避しやすい
  • 発信元の追跡が著しく困難

「検索しても情報が出てこない」という状況そのものが、詐欺グループの狙いどおりなのです。

GoogleのAI検索に「アルバニア」と出るのは誤り

「+42」を検索すると、GoogleのAIオーバービューに「アルバニア」と表示されることがあります。

しかしこれは誤情報です。アルバニアの国番号は「+355」であり、「42」はその中の地域番号にすぎません。

AIの検索結果を信じて「アルバニアから?」と混乱してしまうケースも報告されています。

正確には、「+42」で始まる国番号はチェコ(+420)・スロバキア(+421)・リヒテンシュタイン(+423)の3か国のみです。

+42・+425からかかってくる詐欺の手口4パターン

+42・+425を使った詐欺電話には、いくつかの典型的な手口があります。どのパターンも「緊急性」と「権威」を演出して相手をあわてさせるのが特徴です。実際の口コミをもとに、手口ごとに詳しく解説します。

入国管理局(出入国在留管理庁)を名乗る自動音声

最も報告が多いのが、「入国管理局」や「法務省入国管理局」を名乗る自動音声です。

「あなたの在留資格に不備があります」「重要な書類をこちらで保管しています」などの内容が日本語と中国語で流れ、番号を押すよう誘導してきます。

「自分は日本人なのに在留資格の話をされた」という報告もあり、相手は受け取った側の属性を確認せずに一斉送信していることがわかります。

出入国在留管理庁は公式に「職員が電話やメールで金銭を要求することは一切ない」と明言しています。

自動音声が流れたら、即座に電話を切ってください。

警察・警視庁捜査2課を名乗るパターン

「警視庁捜査2課の○○です」と名前まで名乗り、「捜査の件でお話があります」などと告げるパターンも確認されています。

本名や住所まで告げてくることがあり、「個人情報が漏れているのでは」と恐怖を感じる方も多いです。

しかし、これは流出した個人情報を悪用しているだけであり、本物の警察官からの連絡ではありません。

警視庁は「警察官が電話で捜査対象になっていると伝えることはない。それは詐欺だ」と明確に注意を呼びかけています。

名前や住所を知っているという事実だけで、相手を信用しないでください。

NTT・NTTファイナンス・ドコモをかたる通信停止の脅し

「NTTドコモカスタマーセンターです。2時間後にお客様の電話が使えなくなります」という自動音声のパターンも多く報告されています。

「未納料金が発生しており、法的手続きに移行します」という内容もあり、慌てて「1」を押してしまうよう誘導しています。

NTTやドコモなどの通信会社が、このような国際電話番号(+425など)から連絡してくることはありえません。

「家の固定電話にドコモの名前でかかってきたが、私の携帯はドコモではない」という報告もあり、無差別にかけていることは明らかです。

音声が流れた瞬間に切る習慣をつけておきましょう。

ワン切り・折り返しを狙うコールバック詐欺

1〜2回だけ鳴らしてすぐに切る「ワン切り」も典型的な手口です。

「誰からだろう」と気になって折り返した瞬間、高額な国際通話料が発生するよう設定された番号につながります。

数秒つながっただけで数千円〜数万円の請求が来ることもあり、被害額が大きくなりやすいのがこのパターンです。

さらに、折り返しをしてしまうと「この番号は生きている・電話に出る人がいる」と詐欺グループに認識され、その後も繰り返し電話がかかってくるリスクが高まります。

知らない国際番号への折り返しは、どんな状況でもしないことが大切です。

+42・+425に出てしまったときの対応

「気づかず出てしまった」「相手に名前を言ってしまった」という場合でも、落ち着いて対処できます。状況別に、取るべき行動を整理しました。

自動音声が流れたらすぐに切る

電話に出て自動音声が流れ始めたら、何も押さずに即座に切ってください。

「1を押せ」「2を押せ」という指示に従う必要はまったくありません。

番号を押してしまうと、オペレーターにつながり、個人情報を聞き出そうとする段階に移行してしまいます。

「もしかして本当に重要な電話かも」と思って聞き続けるのが一番危険な行動です。

名前や住所を答えてしまった場合

うっかり名前や住所を伝えてしまっても、すぐに深刻な被害に直結するわけではありません。

ただし、その番号への着信は必ず拒否設定に追加し、同様の番号からかかってきたときは無視するようにしてください。

その後も不審な電話が続くようであれば、警察相談専用ダイヤル「#9110」に状況を伝えておくと安心です。

また、クレジットカード番号・暗証番号・銀行口座情報は絶対に伝えないことが最優先です。

お金を振り込んでしまった場合

「言われるままに振り込んでしまった」という場合は、一刻も早く行動することが被害拡大を防ぐ鍵です。

まず振り込んだ銀行に連絡し、「振込詐欺救済法」に基づく口座凍結の申し出ができるか確認してください。

並行して、警察(110番または最寄りの警察署)と消費者ホットライン「188」にも相談しましょう。

時間が経つほど相手への送金が完了し、取り戻しが難しくなります。「恥ずかしい」と思う必要はなく、まず専門機関に電話することが最優先です。

+42・+425からの電話を二度と取らない設定

「そもそも鳴らせない」仕組みを作っておくのが、最も根本的な対策です。スマホの設定からキャリアのサービスまで、使えるものをまとめました。

iPhone:不明な発信者を消音にする

iPhoneには「不明な発信者を消音」という機能があります。

連絡先に登録していない番号からの着信音を自動でミュートにし、留守番電話に転送してくれる設定です。

設定手順は以下のとおりです。

  • 「設定」→「電話」を開く
  • 「不明な発信者を消音」をタップしてオンにする

iOS 17以降なら「ライブ留守番電話」も合わせてオンにすると、留守電の内容がテキストでリアルタイムに確認できます。

「設定」→「アプリ」→「電話」→「ライブ留守番電話」からオンにできます。

留守電を文字で確認してから必要であれば折り返せるので、重要な連絡を見逃す心配も減ります。

Android:着信拒否・ブロックの設定

Androidは機種によって操作が異なりますが、基本的な手順は共通しています。

  • 着信履歴から対象の番号をタップする
  • 「着信拒否」または「ブロック」を選択する

Googleの「電話」アプリを使っている場合は、「迷惑電話フィルター」機能をオンにすることで、スパムの可能性が高い番号を自動的に警告・拒否できます。

設定は「電話アプリ」→「その他(⋮)」→「設定」→「迷惑電話対策」から確認できます。

キャリア提供の迷惑電話対策サービス

スマホ本体の設定に加えて、各キャリアが提供するサービスも活用できます。

キャリア サービス名 料金
ドコモ 迷惑電話ストップサービス 無料
au 迷惑電話撃退サービス 無料
ソフトバンク 迷惑電話ブロック 無料

いずれも無料で利用できるため、まだ設定していない方は各キャリアのアプリまたはWEBサイトから申し込んでみてください。

キャリアのフィルターは国際電話特有の番号パターンにも対応しており、スマホ側のフィルターと二重で機能します。

国際電話の利用をまるごと休止する(0120-210-364)

海外に知人がいない、仕事でも国際電話は使わないという方には、国際電話の着信・発信をまとめて休止する方法が最もシンプルです。

「国際電話不取扱受付センター(0120-210-364)」に電話するだけで、無料で手続きできます。

手続き後は、+42・+425に限らずすべての国際電話がシャットアウトされるため、詐欺電話に振り回されることがなくなります。

再開したくなった場合も、同じ番号に電話するだけで解除できます。

被害に遭ったときの相談窓口

「もう出てしまった」「お金が動いてしまった」という場合でも、相談できる窓口は複数あります。一人で抱え込まず、早めに動くことが重要です。

警察相談専用ダイヤル「#9110」

「#9110」は、警察への相談専用ダイヤルです。

被害届を出すほどではないが不審な電話があった、という段階でも相談できます。

24時間対応ではありませんが、平日の日中であれば専門の担当者につながります。

消費者ホットライン「188」

「188(いやや!)」は、国民生活センターが運営する消費者ホットラインです。

詐欺による金銭トラブルや、しつこい勧誘・請求に関する相談を受け付けています。

全国どこからでも、最寄りの消費生活センターにつないでもらえます。

でんわんセンター(03-6162-1111)

「でんわんセンター」は、詐欺電話・迷惑電話に特化した相談窓口です。

被害状況の整理や今後の対応についてアドバイスをもらえます。

「どこに相談すればいいか迷っている」という段階でも電話してみてください。

被害届の出し方

実際に金銭的な被害が出た場合は、最寄りの警察署に被害届を提出できます。

着信履歴のスクリーンショット、振込明細、通話の録音などを手元に用意してから行くとスムーズです。

「自分も悪い」「少額だから」と思って諦める必要はありません。

被害届は、同じ手口の犯罪を防ぐための重要な情報源にもなります。

+42・+425を使った詐欺の被害状況

「自分だけが狙われているのでは」と感じる方もいますが、+42・+425を使った詐欺電話は日本全国で広く報告されています。被害の全体像を知っておくと、冷静に対処できます。

2025年から報告が急増したSNSの声

+425からの着信報告がSNSで急増したのは2025年の春ごろからです。

X(旧Twitter)には「入国管理局を名乗ってきたのですぐ切った」「民族音楽が流れてきて即切り」「警視庁捜査2課と名乗る男に本名を知られていた」などの投稿が相次ぎました。

報告されている番号は+4253〜・+4256〜・+4258〜など多岐にわたり、特定の番号を着信拒否しても別の番号からかかってくるパターンが多く見られます。

個人の着信拒否だけで完全に防ぎきるのは難しいため、前述のキャリアサービスや国際電話の一括休止が有効です。

特殊詐欺に使われた電話番号の約75.5%が国際電話番号(警察庁データ)

警察庁のデータによると、特殊詐欺に使われた電話番号のうち、約75.5%が国際電話番号でした。

「海外の番号から詐欺電話がかかってくる」というのは、もはや特殊なケースではなく、詐欺の主流手段になっています。

国際電話番号が多用される背景には、追跡・摘発が難しいという構造的な問題があります。

日本国内の番号のように見えても偽装されている場合があるため、発信者番号だけで安全かどうかを判断しないことが重要です。

個人情報を知られていても動じなくていい理由

「名前と住所を知っていたから本物かと思った」という声はよく聞かれます。

しかし、個人情報の流出は詐欺グループが名簿を入手しているだけであり、それは相手が「本物の機関」であることを意味しません。

本物の警察や行政機関が電話で個人情報を確認することはなく、「あなたの情報を知っている」という事実は、単に名簿データを持っているという証拠にすぎないのです。

名前を知られていたとしても、慌てて応答し続けることが最も危険な行動です。

「知っていた=本物」ではない、この一点を覚えておくだけでも大きな防御になります。

まとめ:+42・+425は無視・着信拒否が正解

+42・+425から始まる電話は、詐欺グループが番号を偽装してかけてくる迷惑電話です。

未割り当ての国番号が表示された時点で、正規の連絡ではないと判断して問題ありません。

自動音声が流れたらすぐ切る、折り返さない、この2点がもっとも重要な行動です。

iPhoneの消音設定やキャリアの迷惑電話対策サービス、国際電話の一括休止など、自分に合った対策を今日のうちに設定しておきましょう。

もし出てしまった・お金が動いてしまったという場合は、「#9110」や「188」に早めに相談してください。