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リュウノヒゲとタマリュウの違いは?庭に合わせた育て方を解説!

 

庭に緑を増やしたいけれど、芝生の手入れは大変そう。

そんなときに便利なのが、一年中枯れないグランドカバーです。中でも「リュウノヒゲ」と「タマリュウ」は定番ですが、見た目がそっくりでどちらを選べばいいか迷ってしまいますよね。

この記事では、それぞれの特徴や庭の場所に合わせた選び方、枯らさずに育てる具体的なコツを分かりやすく紹介します。

リュウノヒゲとタマリュウの最大の違いは?

見た目が似ているこの2つですが、並べてみると高さが全く違います。どちらもジャノヒゲ属という同じ仲間の植物ですが、成長したときの姿が違うため、選ぶ前にその特徴を知っておくことが大切です。まずは、パッと見てわかる違いや冬の楽しみについて解説します。

見た目の印象を左右する草丈の差

一番大きな違いは、成長したときの背の高さです。リュウノヒゲは成長すると10cmから30cmほどまで葉が伸びますが、タマリュウは5cmから10cm程度で止まる「矮性(わいせい)」という背の低い種類です。タマリュウリュウノヒゲが小さく変化したものだとイメージすると分かりやすいでしょう。

リュウノヒゲは葉が長いため、風になびくような自然な雰囲気になりますが、タマリュウは短くまとまった密集感のある見た目になります。 庭をすっきりと見せたいのか、ふんわりと覆いたいのかによって、選ぶべき種類が変わってきます。

横に広がるスピードと密度の特徴

どちらも地下茎という根っこを横に伸ばして、じわじわと範囲を広げていく性質を持っています。しかし、タマリュウの方が一箇所にギュッと固まって密に生える傾向が強く、地面を隙間なく埋めるのが得意です。

リュウノヒゲは1つひとつの株が大きくなるため、広い面積をカバーするのに向いています。ただ、タマリュウに比べると密度がまばらになりやすいため、植えるときは少し多めに苗を用意するのがコツです。

  • タマリュウ:狭い範囲をみっちり埋めるのが得意
  • リュウノヒゲ:広い場所をざっくり覆うのに向いている

瑠璃色の実がつきやすいのはどっち?

冬になると、葉の間にコバルトブルーの綺麗な実を見つけることができます。この実は直径1cmほどで、まるで宝石の瑠璃(るり)のような輝きがあるため、冬の庭の隠れた楽しみになります。

実はどちらの種類にもつきますが、葉が短いタマリュウの方が実を見つけやすいのが特徴です。リュウノヒゲは葉が長くて重なり合うため、実が隠れてしまいがちですが、かき分けると鮮やかな青色が出てくる楽しさがあります。

リュウノヒゲとタマリュウの選び方

「どちらが良いか」は、植えたい場所の状態によって決まります。例えば、毎日人が歩く場所なのか、それとも木陰のひっそりした場所なのかで、適した種類ははっきりと分かれます。ここでは、よくある庭のシチュエーションに合わせたおすすめをまとめました。

駐車場のスリットなど踏まれる場所にはタマリュウ

駐車場のコンクリートの溝(スリット)に植えるなら、迷わずタマリュウを選んでください。タマリュウは植物の中でも踏まれる力に強く、多少タイヤが乗ったり人が歩いたりしても枯れにくいタフさを持っています。

逆にリュウノヒゲは、葉が長いぶん踏まれると折れたり潰れたりして、そこから茶色く枯れ込んでしまうことが多いです。歩行頻度が高いアプローチや駐車スペースには、背が低くて丈夫なタマリュウが最適です。

和風庭園や広い斜面を覆いたいならリュウノヒゲ

和風の庭や、土がむき出しになっている斜面の土留めとして使いたい場合は、リュウノヒゲが役立ちます。葉が長く伸びるため、斜面に植えると葉がしだれて、地面を優しく守ってくれるような落ち着いた風景を作れます。

広い範囲にタマリュウを植えようとするとかなりの数のポットが必要になりますが、リュウノヒゲなら1株のボリュームがあるため、コストを抑えつつ緑のエリアを広げることができます。

日陰の暗いスペースを明るく見せる工夫

建物の北側や、隣の家との境目などの暗い場所でも育つのがこの植物たちのすごいところです。どちらも耐陰性が非常に強いため、日光がほとんど当たらない場所でも一年中緑を保ってくれます。

特に暗い場所を明るく見せたいときは、タマリュウの中でも葉の縁に白い線が入った「シルバードラゴン」などの斑入り品種を混ぜるのがおすすめです。日陰特有のじめじめした印象を、爽やかな明るさに変えることができます。

失敗しないリュウノヒゲとタマリュウの育て方

植えっぱなしで大丈夫と言われることも多いですが、最初に少しだけ手をかけてあげるだけで、その後の育ち方が劇的に変わります。特に植え付けのタイミングと土の準備をしっかり行うことが、きれいな緑を長持ちさせる秘訣です。

元気に根付かせるための土作りの手順

まずは土台作りが肝心です。水はけが悪い土だと根腐れの原因になるため、植える場所の土に赤玉土腐葉土を2割から3割ほど混ぜて、ふかふかの状態にしてあげましょう。

極端に乾燥する場所は苦手なので、保水性のある黒土を少し混ぜておくと、夏場の水切れを防いで元気に育ちます。 植える前に、もともとある大きな石や雑草の根っこを丁寧に取り除いておくことも忘れないでください。

苗を植えるときの間隔は何センチがベスト?

早く地面を緑でいっぱいにしたいなら、植える間隔が重要です。目安としては15cmくらいの間隔で植えていくのが理想です。1平米あたりの広さなら、40ポットから44ポットほど用意すると、数ヶ月で隙間が埋まってきれいな絨毯になります。

予算を抑えたい場合は20cmから30cm間隔に広げても育ちますが、隙間が埋まるまでに時間がかかり、その間に雑草が生えやすくなるというデメリットもあります。

  • 早く埋めたい:15cm間隔(1平米40ポット以上)
  • ゆっくりで良い:25cm間隔(1平米16ポット程度)

水やりをすべきタイミングと与える量

植えてから根がしっかりと張るまでの約2週間は、土の表面が乾かないように毎日たっぷりとお水をあげてください。一度根付いてしまえば、基本的には雨の水だけで元気に育ちます。

ただし、真夏の雨が降らない日が続く時期だけは注意が必要です。葉が丸まってきたり、色が少しくすんできたりしたら水不足のサインなので、朝か夕方の涼しい時間帯にたっぷりと水をかけてあげましょう。

リュウノヒゲとタマリュウのお手入れ

手がかからないとはいえ、放っておくと見栄えが悪くなってしまうこともあります。ほんの少しの手間で、何年も美しい緑をキープできるようになります。ここでは、最低限やっておきたいメンテナンスについてお伝えします。

伸びすぎた葉を短く切り揃える時期

リュウノヒゲは数年経つと葉が伸びすぎて、ボサボサと乱れた印象になることがあります。そんなときは、春先(3月頃)に思い切って半分くらいの長さに刈り込んでしまいましょう。

春に古い葉を切っておくことで、新しくて綺麗な緑色の葉が揃って出てくるようになり、見た目の若返りが期待できます。 タマリュウはもともと背が低いので、基本的には刈り込みの作業は必要ありません。

雑草が入り込まないようにする予防策

グランドカバーの最大の敵は雑草です。株と株の間に隙間があると、そこから雑草が顔を出してしまいます。これを防ぐには、植え付け時にできるだけ隙間を詰め、地面に日光が届かないようにするのが一番の近道です。

もし雑草が生えてしまったら、小さいうちにこまめに抜くのが鉄則です。タマリュウリュウノヒゲの密度が上がってしまえば、雑草の種が地面に落ちても発芽しにくくなるため、最初の一年を乗り越えるのが勝負です。

  • 植え付け直後:こまめな草むしりが必須
  • 密度アップ後:ほとんど雑草は生えなくなる

元気がなくなったときに試したい対処法

葉が茶色くなったり、元気がなくなったりしたときは、肥料不足や土の詰まりが考えられます。春や秋に緩効性の固形肥料を少しパラパラと撒いてあげるだけで、葉の色が濃く鮮やかになります。

また、数年経って株が混み合いすぎると風通しが悪くなるため、スコップで一部を掘り起こして株分けをしてあげると、空間に余裕ができて再び元気に成長し始めます。

リュウノヒゲとタマリュウの植栽アイデア

ただ地面に植えるだけでなく、使い方を工夫するだけで庭がぐっとおしゃれになります。主役を引き立てる名脇役として、リュウノヒゲやタマリュウを活かすアイデアをご紹介します。

飛び石の周りを縁取って美しく見せる

アプローチに置いた飛び石やレンガの周りにタマリュウを植えると、石の輪郭がはっきりとして美しさが際立ちます。コンクリートや石の「硬い印象」を、植物の緑が「柔らかい印象」に変えてくれる効果があります。

特にタマリュウは丸いフォルムをしているため、石の隙間に詰めるとポコポコとした可愛らしい表情になり、歩くのが楽しくなるような道を作れます。

鉢植えや寄せ植えのアクセントに使う方法

庭植えだけでなく、鉢植えの土を隠す「マルチング」としても優秀です。お花の株元に植えておけば、水やりのときの泥はねを防ぐことができ、病気の予防にもつながります。

寄せ植えの端っこに、少し垂れ下がるようにリュウノヒゲを配置すると、全体のボリューム感が出て豪華な仕上がりになります。一年中枯れないので、他のお花を植え替えても緑のベースとしてそのまま使い続けられるのが便利です。

  • 泥はね防止:株元を覆って清潔に保つ
  • 寄せ植え:動きのある葉で変化をつける

砂利やレンガと組み合わせたおしゃれなレイアウト

白い砂利の中に部分的にタマリュウを島のように配置すると、モダンで清潔感のある庭になります。全てを緑で覆うのではなく、あえて「余白」を作ることで、一つひとつの緑の美しさが引き立ちます。

レンガの隙間に数株だけ植えるのも素敵です。わざと不規則に配置することで、ずっと昔からそこにあったような、ナチュラルでアンティークな雰囲気を出すことができます。

丈夫なリュウノヒゲやタマリュウを安く手に入れるコツ

広い範囲に植えようとすると、意外とお金がかかるものです。賢くお得に手に入れて、健康な苗を育てるためのポイントを知っておきましょう。

ホームセンターとネット通販の価格相場

1ポットあたりの価格は、ホームセンターなら100円前後、まとめ買いならもう少し安くなるのが一般的です。数株だけ欲しいなら近所のお店が便利ですが、数十株単位で必要な場合はネット通販のセット販売がおすすめです。

ネット通販の「トレイ売り」や「ケース売り」を利用すれば、1ポットあたりの単価が50円から80円ほどまで下がることもあります。 重たい苗を玄関まで運んでもらえるのも大きなメリットです。

良い苗を見分けるためのチェックポイント

元気な苗を選ぶには、まず「葉の色」をチェックしてください。色が濃く、艶があるものを選びましょう。また、ポットの底を見て、白い根っこが少し見えているくらいしっかり張っているものが理想的です。

逆に、葉の先が茶色く枯れているものや、持ったときにグラグラして根付いていない苗は避けたほうが無難です。中心部から新しい芽が出ているかどうかも、生命力の強さを見極めるポイントになります。

  • 良い苗:色が濃い、根が張っている、新芽がある
  • 避けたい苗:葉先が茶色い、ひょろひょろしている

株分けでどんどん増やしていく手順

一度買った苗を増やして、他の場所に植えることも可能です。育ちすぎた株をスコップで掘り起こし、根っこをハサミや手で2つから3つに分ける「株分け」を行います。

分けた株を新しい場所に植え直せば、そこからまた成長して広がっていきます。これを繰り返せば、最初は数ポットだった苗から、庭全体の緑をまかなうことも夢ではありません。

まとめ:庭の用途に合わせた最高のグランドカバー選び

リュウノヒゲとタマリュウは、どちらも手間がかからず、一年中庭を彩ってくれる心強い味方です。まずは「踏まれる場所かどうか」を確認し、最適な種類を選んでみてください。

  • 背が低く、踏まれても丈夫なのがタマリュウ(5-10cm)
  • 葉が長く、和風の雰囲気に合うのがリュウノヒゲ(10-30cm)
  • 植えるときは15cm間隔で、1平米に40ポットほどが目安
  • 土には赤玉土腐葉土を混ぜて水はけを良くする
  • 植えてから2週間はしっかりお水をあげて根付かせる
  • 日陰でも元気に育つので、家の北側の植栽にもぴったり
  • リュウノヒゲは春先に刈り込むと新しい葉がきれいに揃う